素晴らしい仲間と共に、より質の高いコード制作をめざす
September 1, 2021
※2021年9月1日時点の内容です
フランスの大学院にあたる情報先端技術学校(EPITA)大学で修士号を取得後、パリとサンフランシスコを拠点とするヘルススタートアップDreemに入社し、Androidソフトウェアエンジニアとして複数のアプリケーション開発に取り組む。2020年、ニュース特集チームのメンバーとしてスマートニュースに入社。
Q: まずはご自身の幼少期について教えてください
私はとても内向的な子どもでした。大人になるにつれて少しはましになりましたが、実際のところ今でも変わっていません。当時、なんとか友達をつくることはできましたが、ほとんどの時間を絵を描いたり、本を読んだり、ゲームをしたりして一人で過ごしていました。幸運なことに、家族や友人たちはそれを普通のこととして受け入れてくれましたし、思いやりのある素晴らしい環境で育ったと思っています。
Q: エンジニアリングに興味を持ったきっかけは?
フランスでは通常、学生は夏に約2ヶ月の休みがあります。中学時代に夏休みをどう過ごそうか考えているとき、初心者向けのHTMLとCSSを使ってWebサイトを構築する方法を学べるサイトにたどり着きました。私はそれに夢中になり、友人と一緒にさまざまなサイトを作り始めました。同時期にAdobe Photoshopにも出会い、飽き性だった私は毎週ごとに、最初から全部作り直して新しいバージョンを作り続けました。
高校生活の終盤、進路について、私は芸術かコンピュータサイエンス工学のどちらを専攻するか非常に迷いました。ですが、両親に相談したところ、芸術の道よりはコンピュータサイエンス工学を専攻した方が将来的に安心だと言われたのでコンピュータサイエンス工学を選びました。今は仕事に対してとても情熱を持っていますし、空いている時間にアートのスキルを磨くことにも取り組めていますので、当時の選択が正しかったと感じています。
Q: 大学ではどのようなコースを選びましたか?
大学には、修士課程を取得するまで5年間通いました。そこの強みは、プログラミングのためのプロジェクトベースのアプローチを取り入れているところで、ビデオゲームやOCR、Photoshopのようなプログラム、チェスAIなど、ほとんどのプロジェクトをゼロからつくりあげていました。具体的なゴールを意識しながら新しい何かを実践的に学ぶにはとてもいい方法だと思います。その他に、データ構造、言語理論、ネットワークアーキテクチャ、プロジェクト管理などのより理論的なコースだけでなく、経済学、法律、マーケティング、インパクトのあるプレゼンテーションの作り方などのIT関連以外のコースもありました。 最後の2年では専門分野を選択する必要があったので、私は「マルチメディアと情報工学」を選択しました。
Q: スマートニュースに入社する前に母国であるフランスでも働いていますよね。他の国で働きたいと思ったときに、候補になった国は日本だけでしたか?
いえ、そんなことはありません。アメリカや他のヨーロッパの国々も検討しましたが、私と同じソフトウェアエンジニアでもあるパートナーと話し合い、今までとまったく違う体験がしたいという結論になりました。それが実現できそうな日本を最終的に選び、そこからは日本に絞って新しい機会を探し、今ここにいます!
Q: それまでに日本を訪れたことはありましたか?
旅行で2回訪れ、合わせて5週間程度滞在したことがありました。東京、箱根、京都、大阪など主要都市を巡るいわゆるゴールデンルートで訪問しましたが、典型的な観光地以外も少しだけ訪問してみたいと思い、高山や大阪周辺の街も訪れました。一番楽しかったのは倉敷です。とても素敵な場所でした。
Q: サマンサさんの所属するニュース特集チームは、どのような仕事をしているんですか?
私たちの仕事は、SmartNewsアプリの核となる体験に責任を持つことです。ユーザーの興味を引き、アプリ上でのコアな体験を強化するような方法でニュースを配信すること。これが最もシンプルな定義です。チームには分隊と呼ばれるものがありますが、現在、私はニュース特集チームに所属し、ユーザーに適切なコンテンツを提供することに取り組んでいます。
また「ユニファイド・エクスペリエンス」という分隊もあります。複数のデザイナーがさまざまな機能に取り組んでいる場合、UXは常に一貫しているとは限りません。例えば「もっと読む」などのボタンを表現する方法は無数にあります。UIとUXが統一された体験を提供するために、このチームがそれを担当しています。一見地味な作業に見えますが、とても重要なことなのです。
Q: サマンサさんはチームの中でどのような役割を担い、日々どんな仕事をしているんですか?
私はニュース特集チームの一員であると同時に、Androidエンジニアチームの一員でもあります。私の時間の一部は、エンジニアとして機能の技術仕様を書いたり、それを実装したりすることに費やされています。他のメンバーが作成したコードのレビューも行いますし、チームの仕事の方法論に改善を提案することもあります。また、毎週月曜日の朝にはペアプログラミング・セッションを行っています。オンラインで画面を共有しながら、同僚と一緒に機能を実装していきます。
Q: 現在の仕事で面白さを感じるのはどういった点ですか?
前職では、チームはもっと少人数で、私がコードベースの唯一のオーナーでした。しかしここでは、コードベースは私が以前使っていたものよりもはるかに大きく、それぞれが自分が担当している部分に集中することができます。同時に、アプリの他の部分がどう動いているか理解することも大事にしており、必要に応じてチームメンバーは私を、逆に私もチームメンバーを頼るというお互いをフォローし合える環境になっています。
スマートニュースに来て思うのは、先輩から学ぶことが多いということです。前の会社では、ほとんど一人で仕事をしていましたし、作成したコードについてのフィードバックもあまりありませんでした。でもここでは、コードレビューをたくさん行っています。先輩たちはとても精緻な目を持っていますし、コードの品質に高い基準を設けています。
ソフトウェア・エンジニアになるのはそれほど難しいことではありませんが、優れたエンジニアになるのは難しいことだと思います。素晴らしい仲間からフィードバックを受けることで、今自分が作っているコードは、入社したばかりの頃に書いていたものよりも良くなっていると成長を実感できます。Q:
Q: スマートニュースが学びに最適な環境であると思われる理由はなんでしょう?
ここで素晴らしいと感じたことの一つは、どんな意見も個人的に受け取られないところです。例えば先輩エンジニアに対して「こういった所を改善できると思います」などのコメントをしたときに、その人はあなたが言ったことをよく考慮し、真剣に検討した上で判断をしてくれていることが伝わってきます。誰もがオープンマインドで、「よし、ちょっと調べてみよう」と考え、確認をして必要であれば修正し、そして意見が食い違う場合は話し合いを行います。どちらにせよ対話が生まれるので、お互いの立場をより理解する機会にもなります。